ひとり親家庭で子供の進学費用が心配。
子供が私立に行きたいって言うけどそんなお金ない。
子供の高校受験。
子供の学力以上に心配なことがありますよね。
そう、学費ですよね!!!
シングル家庭や別居家庭は経済的にめちゃくちゃ苦しいです。
だからといって、子供に高校を諦めさせますか?
家計を支えるために、高校を諦めて就職する子も中にはいます。
でも、親としては希望する高校は出させてあげたいと思うのです。
子供の将来の夢を叶えるために、高校進学はとても大事な通過点です。
『ママが頑張らないと!』はもちろんですが、がむしゃらにきつい労働をしたり借金したりする必要はありません!
賢く制度を利用して、子供の希望する進学を叶えてあげましょう。
今回は、シングルマザーや別居家庭にぜひ知って欲しい高校無償化制度のお話です。
制度を利用するに当たって、別居家庭には注意が!!
失敗しないように、一緒に制度を確認していきましょう!
シングル家庭でも私立高校を狙える高校無償化制度
高校無償化制度って
2010年国が開始した「高等学校等就学支援金制度」のことです。
所得制限など、設定されている条件を満たせば高校の学費に当てる支援金がもらえ公立高校に進学する場合実質無料になります。
なお、国からの支援金は直接、保護者や生徒へ支払われるのではなく国が都道府県をとうして学校へ就学支援金を支給しそれを学校が授業料に充当する仕組みになっています。
※受給のタイミングは、受給が決定する前に授業料の納付がある場合は一旦授業料を納めて、受給が決定したタイミングで学校側から還付される流れとなります。
かなり手厚い制度やで。
経済的な理由で進学を諦めずに済むな!
詳しくは文部科学省ホームページへhttps://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/index.htm
支援金の受給条件
残念ながら誰でも簡単に受給できるものではありません。
以下の受給条件が設定されていて、クリアした人が受給できます。
また、支援金には国へ申請できるものと、お住まいの自治体へ申請できるもの2種類が存在します。
受給条件が双方で違ってきますので、自治体で受けられる支援金については各自治体にお問い合わせください。
在学要件
- 日本国内に住んでいる
- 高等学校の在学生である
所得制限
- 保護者等の課税標準額×6% - 市町村民税の調整控除額⇒30万4200円未満の世帯の生徒
- 高校生一人(16歳以上)、中学生一人の子どもがいる場合で、世帯年収約910万円未満世帯の生徒が対象(国公立高校の場合)
受給できる支援金額(私立高校の場合)
受給できる支援金額は世帯年収によって定めがあります。
年収やから、保険料や税金が引かれる前の総支給額のことやで!
①両親共働き子供2名の場合(支援を受けられる世帯年収の目安)
子供の人数 | 11万8,800円支給 | 39万6,000円支給 |
子供2人(高校生・高校生) | 〜約950万円 | 〜約640万円 |
子供2人(大学生・高校生) | 〜約960万円 | 〜約650万円 |
②両親どちらかが働き子供2名の場合(支援を受けられる世帯年収の目安)
子供の人数 | 11万8,800円支給 | 39万6,000円支給 |
子供2人(高校生・中学生以下) | 〜約1030万円 | 〜約660万円 |
子供2人(高校生・高校生) | 〜約1070万円 | 〜約720万円 |
子供2人(大学生・高校生) | 〜約1090万円 | 〜約740万円 |
別居家庭の場合は①で、シングル家庭の場合は②になるで!
対象となる世帯収入は、どちらか高いほうじゃなくて2人合わせた
年収になるから注意してな!
申請
タイミング
入学した学校を通して生徒へ支援金申請書類が配布されます。
必要事項を記入して、入学した4月に提出をします。
都道府県、各学校によって定められてる提出期限が違うで!
提出期限はそれぞれの学校に従って遅れることなく提出してな。
※自治体独自に実施される就学支援制度は別途申請手続きが必要となるため、申請時には必ず確認をしてくださいね!
方法
- 配布された申請用紙を学校へ提出する
- オンラインで申請する
学校によってオンライン申請ができへん場合があるから要注意!
オンライン申請の場合は、学校から申請に必要なIDとパスワードが配布されるので申請用のサイトにログインして申請手続きを行います。
必要なもの
- 受給資格認定申請書
- マイナンバーが確認できるもの(写し)
受給資格認定申請書は学校で配布されます。
マイナンバーが確認できるものは、『マイナンバーカードの両面の写し』もしくは、『マイナンバー記載の住民票の写し』の提出になります。
『マイナンバー通知カード』はNGやで!!
高校無償化制度申請にあたり気をつけるべきこと
『別居家庭』は所得制限に気をつけて!
別居家庭でも所得制限の目安は『両親共働き』の区分になります!
旦那さんの稼ぎが多いのに仕送り額が少ない場合、ママもある程度大きく収入をあげる必要があります。
そうなってくると、『39万6000円支給』の所得制限をオーバーしてしまう可能性が高くなります。
別居家庭の場合、ひとり親家庭に比べ所得制限の限度額が低く設定されています。
いざ申請となった時に『想定外だ』とならないために、前もって旦那さんの源泉徴収票を提示してもらい年収の確認をしておきましょう。
支援金の申請は入学後になるので、受験前に確認しとくべきやで!
いざ、入学してから支援対象外の区分やったら授業料が払えなくなるで。
全てが無償化になるわけではない!
高校でかかる費用の全額が無償化になるわけではないです!!
あくまでも授業料に対しての支援金支給となります。
なので、学校で使う備品や修学旅行の積み立て、校外学習などの費用は全額かかってきます。
私立高校の場合は、高校によって修学旅行が海外ということがあるで!
姉妹校が海外にある場合や、グローバルな文化活動が活発な高校は海外研修がカリキュラムに組まれている場合があるから要注意やで!
部活など子供の選択肢がある程度広がるように、資金に余力を残しておきましょう!
⇛シングルマザーは貯金できないって?ひとり親でも貯金できる黄金の貯金術!
別居家庭でも諦めないで!
満額支給の枠をギリギリオーバーしちゃっても、諦めないでください!!
ちゃんと対策があります!
iDeCoを利用する
資産運用のために使うのではなく『所得控除』のために使います!!
上限は限られますが、iDeCoの掛け金は所得から全額控除されるため収入を減らさずに所得を下げる効果があります。
ギリギリで『39万6000円支給』の区分をオーバーしている場合、iDeCoを利用するだけで所得制限を突破できます。
所得控除のためにムリに満額をかけるのは生活が苦しくなるので、しっかり計算してギリギリを狙ってきましょう!
iDeCoを利用する際の注意点はこちら
⇛老後資金が不安。シングルマザーにオススメなのはiDeCo?つみたてNISA??
11万8800円支給の区分を狙う!
11万8800円支給の区分を狙うほうが生活の自由度は上がります!!
ムリに『39万6000円支給』の区分を狙って、ママの収入を下げるのはナンセンスです。
39万6000円の支援金は直接手元に入ってくるお金ではないため、ママの収入の低下は生活水準にダイレクトに影響を与えます。
高校に入れても好きなことをさせてあげられなかったり、下の子に十分なお金を回すことができなくなったり。
それなら『11万8800円の支給』の区分を狙う方がベターです!
11万8800円の支援金を頂いて、ママは所得をあげていきましょう。
11万8800円の支給の区分は、年収の制限が900万円台なのでそうそう超えることはないです。
所得をあげ、支出を抑えることで資金に余裕を持たせていきましょう!
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所得制限対策!?してはいけないNG行動
離職する・収入を下げる
離職や収入を下げることは貧困に直結します。
旦那さんの仕送りに頼り切るのはリスクが大きいですよ。
仕送りの減額、滞りが起こる可能性があるからです。
また、短時間労働者になり収入を下げる場合は注意が必要です。
令和4年10月より社会保険加入要件の緩和に伴い、短時間労働者でも社会保険取得が義務付けられるようになりました。
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収入を下げて、更にそこから社会保険料も引かれるので手取りは激減します。
子供を私立高校へ通わせることができたけど、生活できなくなりましたってなるで。
離婚する
一番手っ取り早いですが、これは完全にNGです!
いくら子供の為とは言え、お金のために離婚を選択するのは間違いです。
離婚をするくらいなら、仕送り額の増額を要請しましょう。
旦那さんは一緒に子育てをしてないから、進学にかかるお金に対して無頓着な場合があるで!
言われるまで気づかない場合があるから日頃からちゃんと伝えておく必要があるで。
高校無償化制度Q&A
- Q高校無償化制度の申請って1回きりなの?
- A
新入生は年に2回、在校生は年に1回の申請が必要です!
新入生は入学時4月と7月、在校生は7月に申請が行われます。
申込みの都度、家庭状況の変化があるか、収入の変化があるかのチェックが入ります。
1回目の審査で満額受給できていても、2回めの審査で収入が大きく上がってしまうと支援金を打ち切られてしまう可能性があります。
- Q申請時に必要な課税証明は毎回提出しないといけないの?
- A
マイナンバーカードの写しが提出できる場合は、課税証明の提出は不要です!
マイナンバーカードの両面の写し、もしくはマイナンバー記載の住民票の提出ができる場合は課税証明の提出は不要です。
マイナンバーカードの申請が済んでいない場合でも、住民票にマイナンバーを記載して発行することが可能です。
※マイナンバー通知カードの提出は添付書類として認められていません。
- Qシングルマザーで親と同居してるけど世帯収入の計算はどうなるの?
- A
同居している祖父母の収入は世帯収入の審査対象には含まれません!
世帯収入の審査対象となるのは、対象となる子供の父母の収入です。
シングルマザーの場合は子供の親権者が世帯収入の審査対象となります。
- Q授業料以外の支援制度っってあるの?
- A
高校生等奨学給付金制度があります!
非課税世帯や生活保護受給世帯が対象です。
教科書代や課外授業費、修学旅行費の授業以外の教育費軽減の制度となります。
世帯の収入金額、学校の種類、子どもの数によって支給金額が異なり、年額3万2,300円~年額15万円を受け取ることができます。このお金については、返済する必要はありません。
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