年金払っても自分のお金にならないから無駄なんじゃない?
もらう気がないから払いませーん!
年金をもらえない可能性があるから絶対支払いたくない!!
年金のイメージって結構悪いイメージが多いですよね^^;
ですが、年金を払わない!!は損しますよ!!!
実は日本の年金制度って、結構優秀なんです。
年金制度を最大限に利用すれば老後の資金形成に大いに役立ちますよ!
今回は今さら聞けない年金の基礎知識をご説明します!
この記事を読めば、あなたの老後がちょっと明るくなりますよ!
【結論】年金は支払ったほうがいい!!
老後資金の運用方法として優秀
半強制的に長期間老後資金を貯めてくれる年金保険は優秀な運用方法!
企業に勤めていれば、厚生年金保険を天引きしてくれるため納忘れも発生しません。
まじめに働いていれば最低限の老後の資金は用意できます。
節税になる
支払った年金保険料は社会保険料控除の対象!!
また、個人年金保険は所得控除の対象となるのでため、所得に対して掛かる税金を抑えることができます。
老後の生活費は年金受給ありき!!
最低限の金額がコンスタントに年金として受給されるので、老後の生活設計をしやすい!!
老後資金は年金受給額を基本として考えて、足りない分を用意するスタンスがベスト。
不足分の補填は、副業でもいいし早いうちからNISAなどを使って運用しながら賢く貯めるのもオススメです。
もらえる年金が0の場合、老後資金の準備がめちゃくちゃ大変になるな。
高齢になってから必死で働くのも無理があるしな。
そもそも年金ってナニなの?
年金って
【公的年金】と【私的年金】に大きく2つに分けられるお金のこと。
公的年金
公的年金とは、現役世代が保険料(年金保険)を支払い、過去に支払っていた年齢の世代が年金を受け取る形式です。
国が運営している社会保障制度です。
公的年金は現役世代が、現役引退したお年寄りのために保険料を支払っているっていう感じやな。
私的年金
私的年金は、自分が働いている企業や個人が、自分の老後の生活に備えて準備する形式です。
加入に関しては強制ではなく、任意で必要に応じて入るか選択ができます。
私的年金は、自分のために老後資金を貯めるっていう感じやな。
企業によっては私的年金の制度を取り入れていない場合があるので確認が必要!
年金は3階建て!
【国民年金】【厚生年金】【私的年金】の3階建で年金制度は組み立てられています。
一番下の土台となるのが【国民年金】です。
【国民年金】は日本に住む20歳〜60歳未満の方(外国籍も含む)が原則加入対象となります。
支払い金額は一律で月16,520円です。
2階部分が【厚生年金】です。
【厚生年金】は企業に就職した場合、加入とる年金です。
年齢に関わらず、社会保険とともに加入となります。
金額は、収入によって変動します。
収入が高いほど保険料は高くなります。
任意で加入する【私的年金】は3階部分となります。
自営業の場合は、企業に所属しないから1階建て+私的年金ってことになるな。
年金は支払う保険料が大きくなるほど受け取れる金額が大きくなります。
私的年金いろいろ
企業年金
各企業が個別で導入し、運用している年金。
年金の内容は企業によって異なります。
また、同じ企業に務めていても一人ひとり支払う金額、受け取れる金額も違う場合がほとんどです。
代表的なものは「確定給付企業年金(DB)」や「企業型確定拠出年金(DC)などがあり、企業が民間の信託会社などと契約して、勤務している従業員が受け取る年金の積立金を管理、運用しています。
企業年金の受け取り方法には「一時金」と「年金」を選択できる場合があります。
企業によって受け取り方法のルールが決まっているので確認しておきましょう。
企業年金をかけている最中に退職となってしまった場合は「一時金」と
して受け取ることが可能やで!
「年金」として受取可能な場合は、転職先へ企業年金を持ち運ぶことが
できる場合があるから確認してみて!
国民年金基金
自営業やフリーランスが利用可能な年金制度です。
自営業やフリーランスが加入することのできる国民年金は厚生年金と比べ受給額がすくないので受給額を増やすために上乗せ部分として加入することができます。
加入は任意ですが、国が運用している年金であり加入している人が亡くなった時は遺族一時金などの支給もあります。
支払った金額は所得控除の対象となるため節税効果も期待できます。
個人年金
個人年金は、民間の保険会社などが取り扱っている私的年金です。
他の年金と比べて柔軟性があるのが特徴です。
支払い方法を一時払いや分割払いで選択ができたり、年金の支払い開始時期を任意の年齢に設定できたりします。
また、年金受給のタイミングも5年、10年、終身などから自由に選択できるため、老後の生活設計にうまく取り入れることができます。
個人年金保険は、年末調整時に生命保険控除として申請することができます。
iDeCo
iDeCoも年金の一種!!個人型確定拠出年金です。
任意保険となり、自分で金融商品を選んで資産の運用を行う年金制度です。
対象である加入者は自営業者、会社員、公務員、専業主婦(夫)など該当すれば加入できます。
iDeCoには60歳まで受給できないなど特有の縛りや注意点がありますが、掛け金が所得控除の対象となったり、運用で得た利益はすべて非課税となったりうまく利用すれば節税効果も抜群です。
★iDeCoについての詳しい説明はこちらでしてます★
⇛老後資金が不安。シングルマザーにオススメなのはiDeCo?つみたてNISA??
iDeCoはシングルマザーにとっての所得制限対策に有利やで!!
もらえる公的年金
老齢年金
一般的に認識されている『年金』はこの老齢年金です!
老齢年金は年金保険料を支払っていた人が、原則65歳になってから毎月受け取ることのできる年金です。
また、年金受給開始期間は繰り上げ、繰り下げ受給も可能で60歳から75歳までの間で選択することができます。
受給期間を繰り上げる場合は1ヶ月繰り上げるごとに0.4%減額され、繰り下げ受給する場合は1ヶ月繰り下げることにより0.7%増額されます。
全開に繰り下げて75歳で年金受給を開始すると、84%の増額になるで!!
老齢年金には【老齢基礎年金】【老齢厚生年金】の2種類があります。
老齢基礎年金
国民年金に加入していた自営業やフリーランス、会社員の扶養配偶者が受け取り対象です。
年金保険料を支払っていた受給資格期間が10年以上ある場合に受け取ることが可能です。
また、40年以上支払っていた場合は、年金額は満額に達します。
老齢厚生年金
厚生年金に加入していた会社員、公務員が受け取り対象です。
受け取り条件は、老齢基礎年金の受け取り条件をクリアしている人で、かつ厚生年金に加入していた人となります。
年金受取金額は、基本的に老齢基礎年金より高く、厚生年金に入っていた期間や加入中の給与平均額によって決まり、支払期間が長ければ多く受け取れます。
年金いくら貰えるの?
令和5年4月からの年金額(令和5年度)の老齢基礎年金と老齢厚生年金の支給金額例はこちらです。(令和4年度と令和5年度を比較)
令和5年度の年金額の例(67歳以下の場合)
令和5年度(月額) | 令和4年度(月額) | |
老齢基礎年金(国民年金:満額) | 66,250円 | 64,816円 |
老齢厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額) | 224,482円 | 219,593円 |
※ 令和5年度の68歳以上の老齢基礎年金(満額)は、月額66,050円です。
※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。
障害年金
病気や怪我によって所定の障害の状態になり、障害認定を受けたときに支払われる年金です。
障害年金には【障害基礎年金】と【障害厚生年金】があります。
障害基礎年金
障害基礎年金は国民年金に加入していた人が受給できる年金です。
国民年金に加入期間に初診を受けた病気や怪我などで身体に障害が残ったケースで、障害等級が1級もしくは2級だった場合受け取ることができます。
子供の時など、年金加入前から障害を負っていたケースでは、20歳を迎えて年金に加入してから受け取れるようになります。
障害厚生年金
障害厚生年金は厚生年金に加入していた人が受給できる年金です。
厚生年金加入期間に初診を受けた病気や怪我で障害等級が1、2、3級のいずれかに該当する障害を負った場合受け取ることができます。
障害等級の1、2級では障害基礎年金と障害厚生年金の両方を受け取れますが、3級では障害厚生年金のみの受給となります。
障害厚生年金受給額は、障害等級だけに限らず年金に加入していた期間や給与額によっても変わります。
注意点として、病気や怪我などの初診日が加入期間中に該当したとしても、初診日前までに国民年金と厚生年金に加入していた期間のうち、年金保険料の未払期間が3分の1以上ある場合などには年金は支払われません。
年金の未払いは結局、損ってことやな。
遺族年金
年金に加入している人が亡くなったとき、その遺族が受け取ることのできる年金です。
年金保険の加入期間や年金受給期間に亡くなった場合、その条件に応じて遺族年金が支給されます。
遺族年金の種類には【遺族基礎年金】と【遺族厚生年金】の2種類があります。
遺族基礎年金
国民年金保険に加入していた人が亡くなった場合、遺族が受け取ることのできる年金です。
受給条件は、
「子供がいる配偶者」と「子」です。
※遺族年金における「子」は、亡くなった人の子供で、18歳になる年度の3月31日までの人。
もしくは、20代未満で障害等級1・2級の状態の人を指します。
子供のいない配偶者は遺族基礎年金を受け取られへんってことやな!
遺族基礎年金受給額
67歳以下の受給者と68歳以上の受給者の受け取れる金額を見ていきましょう。
67歳以下の方 | 68歳以上の方 | |
基本年金額 | 795,000円 | 792,600円 |
第1子の加算額 | 228,700円 | 228,700円 |
第2子の加算額 | 228,700円 | 228,700円 |
第3子の加算額 | 76,200円 | 76,200円 |
合計 | 1,328,600円(月額110,717円) | 1,326,200円(月額110,517円) |
遺族厚生年金
厚生年金保険に加入していた人が亡くなった場合、遺族が受け取ることのできる年金です。
受給条件は、
亡くなった人に生活を維持されていた「妻、55歳未満の夫、子供、孫、55歳以上の父母、55歳以上の祖父母が受け取り対象です。
ただし、全ての方へ遺族厚生年金が支給されるわけではありません。
受給者に当たる複数の遺族がいる場合は、最も優先順位の高い方が受給権を得ます。
具体的には①妻②55歳以上の夫③子④55歳以上の父母⑤孫⑥55歳以上の祖父母
の順になります。
また、遺族厚生年金支給には以下の保険料納付の取り決めもあります。
- 死亡日の前日において、死亡した月の前々月までの加入期間のうち、保険料納付済期間と保険料免除期間の合計が全加入期間の3分の2以上あること。
- 死亡日の属する月の前々月までの直近1年間に保険料の未納期間(保険料納付済期間と保険料免除期間以外の期間)がないこと。
厚生年金保険に加入していて受給条件を満たしている場合は、遺族基礎年金と遺族厚生年金の両方が支払われるで!
遺族厚生年金受給額
厚生年金加入期間中の保険料支払金額と加入期間に基づいて計算される老齢厚生年金の比例報酬部分の4分の3に相当する額です。計算式は以下になります。
777,800円×保険料納付済月数×12カ月×3/4
上記の計算式で大まかな遺族厚生年金の受給額がわかるで!
年金Q&A
- Q年金を払わなかったらどうなりますか?
- A
年金の支払いは国民の義務です!!
年金の支払いが滞ると、催告状が届きます。
段階を踏んで複数回催告され、それでも無視し続けると督促状が届きます。
督促される対象となる人は、年間所得が300万円以上で7ヶ月以上支払いの未納がある人です。アル督促状が届いても対応しなかったら、最後には差し押さえ通知書が届くで!
それでも支払わなかったら、財産が差し押さえられてしまうねん。
世帯主や配偶者の財産も差し押さえられる可能性があるから注意が必要!
保険料の納付は連帯責任やで!差し押さえの対象となる財産は、現金や不動産、有価証券、銀行口座など、金銭的価値があるものです。
ですが、iDeCoは差し押さえ対象にはなりません!!
- Qどうしても年金を支払えない時はどうすればいいの
- A
経済的な理由で年金保険料の支払いが難しい場合は、「免除」「納付猶予」制度が利用できます。
老後の年金や、いざという時の障害年金・遺族年金がもらえないという事態を防ぐためにも、払えないと分かったら早めに申請手続きをしましょう。アル払えなくいと思ったらお住まいの自治体に早めに相談やで!
年金制度を味方につければ老後の資産形成はぐんと楽になる!!
年金はきっちり支払えば老後手厚い保障が受けられる!!
年金未払は損!!しっかり払って、しっかりもらおう!!
社会人として働いて、社会保険に加入することがマストです。
老後の資産形成のためにより多くの年金受給が見込める厚生年金へ加入しましょう。
社会保険って入っておくといいことある♪
⇛加入必須!シングルマザーの老後を救う社会保険加入のメリット
⇛シングルマザーの正しい働き方!社会保険を知れば失敗しない4つのポイント
年金なし、貯金なしでは老後を生き抜けない!!
退職金も少ない、貯金もない、年金もない。これでは生きていくのは難しい!!
年金受給は老後の不労所得となります。
唯一の収入となる可能性もあるので、年金保険未払による不受給には十分気を付きましょう!
年金のメリットはもらえるだけじゃない!節税の恩恵もうけられる!!
事業所得などがあって確定申告をする人は、確定申告時に国民年金を社会保険料控除してきちんと申請することで所得税を少なくできます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、所得控除の対象となるので節税効果抜群です!
年金の納付を滞納してしまって差し押さえ対象者となってしまったときも、iDeCoで貯めている年金は差し押さえ対象外やで!
年金+資産運用で老後を安泰にする!!
予め受給できる年金額を考慮して、老後資金の形成を!!
年金受給で最低限の生活が保証されると予測して、足りない分を補えるように若いうちから老後の資金形成をしていくのが老後を安泰にするポイントです。
資産運用方法には私的年金である個人年金やiDeCo(個人型確定拠出年金)を利用すれば節税にもなって賢く資金を蓄える事ができます。
また、NISAで資金運用をするのもオススメです!
こちらで資金運用について解説しています★
⇛老後資金が不安。シングルマザーにオススメなのはiDeCo?つみたてNISA??
実は年金ってまだまだ種類がある!!?
自分で申請しないともらえない年金がまだまだ存在します!!
損しないようにもらえるものはすべて受給していきましょう。
とは言っても、自分で調べて行動するのって難しいですよね。
ぜひ、利用していただきたいおすすめのサイトがあります!
保険チャンネル
『保険チャンネル』は気軽にお金のことを相談できる窓口です!
中でもファイナンシャルプランナー(FP)にお金のことや、ライフプランニングを相談できるFP無料相談がオススメ!!
ややこしい年金の話も、簡単にわかりやすく説明してくれますよ♪
コメント